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アレルギー

アレルギーとうまく付き合いながら、コントロールできるように

アレルギー症状として代表的なものは、「喘息」「食物アレルギー」「アトピー性皮膚炎」が挙げられます。
いずれも治療法の進歩があるとはいえ、必ずしも完治するとはいえないのが現状です。そのため長期間、あるいは不定期にお薬の内服・吸入が必要となる方もいらっしゃいます。
しかし重要なことは、「その症状が重いのか」、それとも「軽いものに留まっているか」、それらに対して「適切な治療が行われているかどうか」です。
私ども専門家の意見を取り入れることで、お子さまの日常生活がよりよいものとなるように一緒に努力していければと願っております。

喘息(ぜんそく)

喘息(ぜんそく)

アレルギー反応などで気管支の粘膜や筋肉が狭くなり、呼吸が苦しくなってしまうのが喘息です。夜に発作が起こる場合が多く、横になることもできずに泣き叫んで眠れないため、ご家族の方もつらい思いをされると思います。
小児喘息患者の半分以上は2歳以下で発病し、6歳までの発病者が全体の9割を占めます。
小児喘息は、なるべく早いうちに適切な治療を開始することで治せる病気です。
薬を使わずに発作が起きず、日常生活が保たれるようになるのがベストですが、喘息をコントロールして呼吸機能を正常に維持するよう努めていくためにも、専門家の診断・治療・アドバイスは必須のものといえます。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

ダニ、ほこり、花粉といったアレルゲンが引き金となり、皮膚に湿疹などの炎症を起こしてしまうのがアトピー性皮膚炎です。
お子さまの場合、手首、足首、ひじ、ひざと関節部分に多く見られます。
皮膚が大人と比べて弱く、また、かゆみに負けてつい掻きむしってしまうため、症状が余計にひどくなりがちです。
気候風土やストレス、住環境などさまざまな要因が絡んでいる場合もあります。
しかし「かゆみを止める」「炎症を抑える」「乾燥を防ぐ」という治療を早期よりしっかり行っていると、成長とともに症状が軽減していくことが多くあります。食べ物が原因となっている場合は、その食材を除去したメニューを摂る方法もあります。
塗り薬としてステロイドや抗ヒスタミンなどを使用しますが、お子さまの状況に合わせてその量をコントロールしていきます。経過を見ていくことがとても大切です。

食物アレルギー

食物アレルギー

食物アレルギーには、腹痛や吐き気といった消化器症状、けいれんや意識喪失といった神経症状、そしてくしゃみや咳の呼吸器症状、湿疹・じんましんなどの皮膚症状と多岐にわたります。
その中でも皮膚症状については、肌荒れに食べ物が付着することでアレルギーの原因となる免疫反応が起こりうるという研究結果が出ています。
しかしアトピー性皮膚炎のすべてが食物アレルギーに起因しているわけでもありません。
「あの食材が悪いのでは」と過剰に心配して、アレルゲンを排除するだけではアレルギーは治せません。肌荒れを放置しないよう適切なスキンケアをおこないながら、アレルギーの管理に向けて外用療法を行いつつ、ひとつずつ問題を解決していきましょう。

毎日のスキンケアが大切です

毎日のスキンケアが大切です

湿疹などの皮膚炎に対しては、「日常生活に支障がない程度に、症状を軽くする」ことをまずは治療目標とします。
かゆみがあるといって掻きむしってしまうと、自ら肌の防御機能を破壊してしまうことになり、さらに正常な範囲まで掻いてダメージを広げ、アレルギー反応も起きやすくなるという悪循環に陥ってしまいます。
悪化してもすぐに対処して症状を軽減できるようにしていけば、次第に皮膚炎をコントロールできるようになっていきます。

お子さま、特に赤ちゃんの肌はすべすべしていますが、大変デリケートなものです。小さなお子さまに「かゆくても我慢しましょう」というのは少々無理がありますね。
お子さまの肌を守るためには、日々のスキンケアがとても重要となりますが、たとえば「どの石けんを、どのように使えばいいか」「お子さまの肌に合うものは何か」「保湿はどれくらいの量で行うのか」と、具体的にどうすればいいかご存じでない方も多くいらっしゃることでしょう。
当院ではお子さまのスキンケアについて、積極的にご相談をお受けしております。ぜひお問い合わせください。

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